基礎工事 Part3完成物件進捗状況
基礎と基礎を繋ぐ地中梁
地中梁は、柱を支える基礎の回転(ねじれ)を防止すると同時に、地震や風(台風竜巻などの強風時は大きな力が掛る)の力、建物の壁や床などの重さ、それに対抗した地盤が支える力(反力)やその他の力、に抵抗する役目をもち、重要な基礎を構成する一部となります。
地中梁の配筋状況一例
地中梁の仕様は構造計算により決定し、位置によって大きく変わります。ここの現場では25種類の梁がありました。
梁の長さが長い時には、工事を進めてる上で主筋を途中で繋がなければなりません。その接続方法は、この規模の建物ですと圧接工法(鉄筋を加熱し、圧力を掛けて接合)が一般的です。
写真は、ガスバーナーで加熱中です。この圧接作業には資格が必要で、又完了後には検査を行います。
左 外観検査 中・右 超音波探傷試験
当作業所では、基礎鉄筋・型枠の組立が完了し9月末に基礎コンクリート打設が完了しています。
打設する生コンクリートの試験
流し込むコンクリートにおいても、スランプ、フロ-試験(流動性)・空気量試験(生コン内の空気量)・塩化物イオン濃度試験(塩分量測定)・コンクリート温度等の各種試験測定と、硬化後の強度試験用サンプル採取を行っております。
採取したサンプルは打設後7日で圧縮強度試験を行い、その結果から設計強度(28日での強度)が満たされるか検討します。もちろん、当作業所の試験結果は合格でした。